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生命体
僕とあなたがここにいること
偽りのない事実はそれくらいだな
過去も未来も今を彩る嗜好品のようなもんだ
僕は今がいい
よく眠るあなたが起きないように
眠れない僕は忍足で
家を出てあなたが好きなパンを
コンビニへ買いに行く
もうすぐ朝日が顔を出す
また世界は希望を見えない場所に隠した
僕らはそれを探しにいく
抱き合うたびまた思い知る
結局は僕とあなたは一つと一つの
生命体ということを
鏡に映った毎朝の僕より
あなたの瞳に映る僕が好き
心の一番真ん中にいてよ
痛くても、怖くてもそれがいいんだ
もうすぐあなたの家に着く
この世界が隠した希望が気にならないほど
優しい光に包まれていく
でも抱き合うたびまた思い知る
どうしようもなく僕とあなたは一つと一つの
生命体ということを
それでもまだあなたを愛したいと思う
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