「椿の花」

 

もしもあの時、良い子にならずに

あなたの腕にしがみついたら

どんな未来を泳いでいただろう

そんな事思う26時

 

時のか細き運命の糸は

決して切れたわけではなくて

あなたが離して落ちて、弛んだだけの話ね

終わったわけじゃない

 

背伸びを繰り返しあなたの世界に映るために

必死だったな 苦しかったな 

でもそれ以上にあなたは生きる理由でした

 

あの子がもしも私よりあなたを

上手に包めるならいいけれど

もし、そうじゃないならやっぱり私が

包んであげたいって思う

「居場所」になりたいって思う

 

ダサいグレーのパーカーをあの夜

寝る前、あたしに着させてくれた

「意外と似合うね。」そんな言葉で

死んでもいいと思ったっけな

 

耳元で聞こえる タバコの煙を吐く音

大好きでした 安らぎました あぁ

怖いくらいにぐっすり眠れました

 

あたしがもしも死んでしまったら

あなたは涙を流すはずね

でもあの子の胸で泣かれるくらいなら

そんな涙、いらないわ

この胸で泣いてほしい

 

あなたがもしも 絶望に落ちたら

手を差し伸べるからその時は

思い切りその手を引っ張り、あたしも

そこに引きずり込んでほしい

一人になんてさせないから

 

きっとその場所には 二人が愛した

椿の花が咲き誇るのでしょう

そこにいれるなら、そこで死ねるなら

光なんていらないわ

あたしいつも、バカみたい

バカみたい