夏の寒い夜

 

君が風邪をひいてくれたから 会いに行く口実ができた

「ありがとう病原体様。」 なんて言うと怒られるな

 

君が好きなお菓子とアイスとポカリと冷えピタとカニ雑炊

こんなもんか?いや、チョコも入れろ

ゼリーとプリンもカゴに入れた

 

「お会計3260円です。」

関係ねぇぜ 君に会えるのが嬉しいから

 

原チャリを飛ばして 心を焦がして

今、愛しい君に会いに行くよ

「8月だとはいえ、さみぃな。」って

漏らしてしまった声が夜に攫われた

 

かっこよく君の家の門にコンビニ袋をひっかけたよ

でもアイスが溶けてしまうのはやだなぁ

一応連絡してみたら「ちょっと待ってて!」と返事がきたよ

ふらふらと薄着の君が家から出てきた

 

鼻の下伸ばして 「出てくんな。」ってほざいて

逃げるように その場を後にするよ

本当は脳内で 「もうちょっと…。」って後悔してる

でもこれくらいがきっと丁度いい

 

大好きだってもがいて 現実から目を逸らして

生きる日々はたまに疲れるけど

いつだって不安で情緒は不安定

君が僕のそばにいつもいれば

家族以外、何もいらないのに

 

数日後、僕は風邪をひいた

一人で高熱にうなされてる

「こんなもんだ。」と諦めてたら

差し入れを持って君が来たよ